弊社のアライメント・テスターは、メルセデス・ベンツ社指定仕様のアライメント・テスター(米国・HUNTER社製 DSP600L)です。
その関係もあってメルセデス・ベンツの入庫が多いのも弊社の特徴です。
メルセデス・ベンツ車のアライメント・データは豊富に用意されていますので、いかようにも対応できます!!
さてこのEクラスでは、リアがほど良い状態であったので特別には手をつけないこととしました。
そのため主にフロントに力を入れて調整いたしました。
フロントのキャンバー及びキャスターは、補正キットというボルトが実はあります。
その結果、ここではそれに該当するロア・アーム内側の2本で、ロア・アームの向きを適切に調整し、ボルトで固定します。
フロントのキャンバーやキャスターがほぼ良い位置ところなので、補正キットボルトを使うまでもないのでさわらないでおきましょう。
フロント・トゥの左側がかなりアウトになっていましたので、それをイン側に0.1°調整しました。
輸入車の単位はここではmmでなくて°(度)表示になっていますので、ちょっと感覚がくるいがちになってしまいます。要注意です。
そしてこのイン側の0.1°ですが、サイドスリップ・テスターで測定すると、イン側の5mm以上となってしまいます。
しかし、メルセデス・ベンツの横滑り量(サイドスリップ)は、イン側0.0mm~5.0±5.0mmとなっています。
つまり0.0mm~イン側10.0mmまで車検は合格ということになります。
という、調整結果でした。
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