ニッサン復活の狼煙となったZ33型、フェアレディZ。
フロント部が事故により鈑金修理となったためアライメント調整を実施しました。
早速測定してみると、リア側もフロント側に劣らず調整が必要なようです。
フロントのキャスターとキャンバーの値は、さほど影響はみられないようです。
だがトゥが左右両方ともイン側に8mm程度の調整が必要です。
まずは、リアのキャンバーから作業を実施しました。左右ともネガティブに-2.00度ほど許容値からはずれているため、
範囲内の-1.20度の値あたりでネガティブに調整しておきました。
許容範囲が-1.08~-2.08度とネガティブになっているのです。
かなり最初からネガティブな設定で、寝かせるイメージのキャンバーが強い方向でです。
トゥは左がアウト、右がインで両方1.3mmぐらいなので、両側ともにインの0.3mmぐらいに調整しました。
これでリアは完璧でしょう。
そしてフロントですが、キャンバーとキャスター値については調整ができません。
日産車はほとんどがこのようになっています。
スポーツカーは全部調整が可能となっていればよいのだが・・・
その結果、フロントは トゥのみのを調整することとなります。
かなりイン側の値になっているので、左右ともにイン側に0.3mm程度で調整しました。
サイドスリップテスターで計測しても、 3.0mm以内になるようなトゥ値に調整しました。
許容範囲の値を見ても、かなり安定した数字になっています。
リアのキャンバー値が高めの設定であり、かつフロントのキャスター値も高めの設定なので、それで 直進安定を意識しているようです。
試乗してみましたが直進の安定感はとてもよく、もっとトゥをイン側の値にしてもよかったと思いました。
おそらくその方が安定感がさらに増すと思えます。
しかし車高が低くワイドタイヤを装着する このような車は、どうしてもタイヤの激しい摩耗免れません。
だからそういった意味では、あきらめもある程度は必要なので、調整値としてこの結果が良いのではと思いました。
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